このコラムでは、Webサイト運用の目的や得られる効果、内製と外注のメリット・デメリットや費用、外注する場合どのような観点で業者を選ぶべきかなど、効果的な運用のポイントを詳しく説明します!
企業サイトを通した事業スケールや、サイト運用の効率化について課題をお持ちの方など、ぜひ参考にご覧ください!
Webサイト運用とは?
Webサイト運用とは、端的に言うと、「自社のWebサイトの情報更新やメンテナンスを実施し、
ユーザーに向けて、最新情報を継続的に届けること」です。構築後そのままの状態では、長期的な成果に繋がることはありません。そのため、運用を通してユーザーが求める情報を常に発信していくことや、信頼性や品質を保持していくための仕組化が不可欠です。
サイト運用の主な業務
では、Webサイトにおける「運用」とはどのような業務内容になるでしょうか。
以下は、PDCAプロセスのフェーズに分けた運用業務の一例です。
- Plan(計画):KPI/KGIの策定と調整、戦略設計と調整
- Do(実行):コンテンツの企画/作成/更新、マーケティング施策の実行
- Check(評価):効果測定、データ解析
- Action(改善):改善施策の検討
- スポット対応:メンテナンス(CMSやインフラのバージョンアップなど)
- その他:保守・進行管理、業者選定、外注管理など
サイト運営との違い
サイト運用と運営を同義として扱う場合もあるかと思いますが、当社におけるサイト「運営」は、運用業務よりも広い範囲として捉えており、サイト全体の発展を見据えて、経営戦略に紐づくマーケティング戦略立案や体制構築など、Webサイト活用のための組織的な取り組みの事と定義しています。
また、運用業務を計画通りに遂行できるように、スケジュール・体制・タスクを管理する事も「運営」の役割の一つと言えます。
Webサイト運用の必要性と目的
次に、運用の目的やなぜ必要なのかをご説明します。
具体的に、Webサイトを運用する主な目的は以下の3つです。
- 最新情報の提供
前項で述べたようにWebサイトの目的は情報をユーザーに届けることであるため、常に最新の情報を掲載しておく必要があります。例えば、イベントの情報を掲載しているサイトでは、日程変更があったにも関わらず、サイトを更新しなかったことにより、多くの人が参加できず、機会損失を生んでしまう可能性があります。こういった体験は、ユーザーの不信感に繋がり、企業の信頼を揺るがす恐れがあります。 - ブランドロイヤリティの向上
Webサイトに正解はありません。時代やトレンドの変化が激しい中で、どのようなデザインがユーザーに好まれ、どのような体験が満足度に繋がるかを常に考える必要があります。したがって、仮説と検証を重ねながら、コンテンツやデザイン・UIなどを定期的に見直し、利用者に価値を提供していく事が重要です。 - 売上の拡大
どのようなデザインやレイアウトにすれば商品の魅力が伝わるか、購入を促進できるかを検討し、UXを考慮したページにアップデートしていくことが売上の向上に繋がります。また、競合の状況も常に変化するなかで、自社の取り組みの手を緩めず、戦略を加速しなければいけません。すなわち、売り上げを増やすには、様々なデータを基に、サイトの最適化を継続していくことが必要です。
運用方法の比較(内製と外注のメリットデメリット)
ここからは、具体的なWebサイト運用の方法をお伝えしていきます。
運用の方法としては、内製化し自社で行うか、制作会社などに外注するかの2パターンになります。
内製(自社で運用を行う)するメリット
- 運用コストを抑えることができる。
- 更新のスケジュールや更新内容など、柔軟に決めることができる。
- ノウハウを社内に蓄積することができる。
外注するメリット
- Web制作の専門チームによる、高品質なアウトプットを期待できる。
- 幅広い専門性とデータ用いた効果的なメンテナンスが可能。
- 技術的な対応が必要なケースも依頼できる。
Webサイト運用における外注先業者の選び方
では、サイト運用を委託する場合は、どのようなポイントで依頼先を選べば良いでしょうか?
自社サイトの運用要件に合わせて、細かく評価する事が理想ですが、選定ノウハウがない場合、
まずは、費用・評判・専門性・柔軟性の4つの観点で検討しましょう。
①費用
費用・対応内容と相場を比較することは、検討材料の1つになります。
企業サイトの運用費は、作業難易度によって価格差がありますが、一般的には月額10万円~が相場で、高度なコンテンツ運用や、大規模な保守、戦略コンサルティングを必要とする場合、100万円以上の費用掛かる場合もあります。
また、運用コストで比較する際は、それぞれメリット・デメリットもありますので、一部をご紹介します。
安い業者
- メリット:安価で委託することができる。
- デメリット:修正回数に制限がある、簡易的な内容しか頼めない、請け負える範囲が狭いなど技術面や品質面で問題が発生する可能性がある。
など
高い業者
- メリット:保持している運用実績が多く、専門体制も確立されているため、技術や専門性・柔軟性に長けている事が確認しやすい。
- デメリット:相場よりも高い分、様々な側面を見極めた上での判断が必要となり、選定が難しい。
など
当社では、単発的なコンテンツ作成からCMS保守・インフラ保守・データ解析などサイトの成長を包括的に支援する「運用・保守」まで幅広く対応しています。
②実績(評判)
検討している制作会社の実績から、運用を任せられるかをある程度判断することが出来ますが、 注意点としては、大手の企業のサイトを受けていたから良い会社と判断するのではなく、自社サイトの規模感やサイト運用の範囲を明確にしたうえで、同様の実績から判断する事をお勧めします。
③専門性
運用を任せるにあたり、サイト構築やマーケティング領域を網羅する、専門知識や技術力があるか、高品質なサイトを納品する専門体制があるかを判断するため、以下4つの観点から確認すると良いでしょう。
- 要求事項を整理し、具体的な提案をしてくれるか。
- リスクを含め、分かりやすく説明をしてくれるか。
- アウトプットの質は高いか
- 制作体制が整っているか(専門職種やメンバーを確認)
④対応の柔軟性
Web制作のプロジェクトは思うように進行しない場合もあります。例えば、急遽スケジュールを前倒しにする必要がある場合や、社内から五月雨に要望が上がることがある場合などがその例です。 このような場合に、柔軟に工期や構築内容などをすり合わせつつ、要望に答えてくれる業者を選んだ方が良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
効果的なサイト運用は、顧客との関係強化につながり、企業の競争力にも影響します。
内製で行う場合も、外注する場合もそれぞれに失敗しないために注意するべき点やポイントがあります。
当社では、事業成長を共に考える共創的な運用代行の他、内製化を成功に導く運用体制構築支援など、中~大規模なサイト運用を多数サポートしておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください!
当社マイクロウェーブクリエイティブの
Webサイト運用・保守代行サービス
この記事の著者
マイクロウェーブクリエイティブ ディレクショングループ
プロジェクトの進行管理や全体指揮を担当。業務やウェブプロジェクトに役立つ様々な情報を発信します。