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microCMS×Studioで実現するWebサイトの新しい形

2025年06月10日

現在、Webサイトは情報発信にとどまらず、集客や販促といったマーケティング機能を担うようになり、
複数のWebサイトを運用する企業も増加傾向にあります。
しかし一方で、サイトごとに管理部署が異なりコンテンツや資材の管理が煩雑になっており、ページ改修を制作会社に依頼しても、対応に時間がかかりPDCAが回しにくい。といった課題に直面し、Web業務における「スピード感の欠如」に悩む企業も少なくありません。

本コラムでは、microCMS＋Studioを活用することで、こうした課題をどのように解決できるのか、Webサイト運用の「効率化」と「スピードアップ」を両立させる具体的な方法をご紹介します。

なぜ今、microCMS×Studioが注目されているのか？
ノーコード×ヘッドレスCMSの可能性
どのようなサイトに向いているか
失敗しない！microCMS×Studio導入の注意点

なぜ今、microCMS×Studioが注目されているのか？

microCMSとStudioの詳細

■Studio

Studioは、Webの知識がない人でも簡単にWebサイトを構築することができるツールです。
ソースコードを書かずに更新を行うことができる為、サイト制作後の改修を内製化することができます。

詳しくは、以下のコラムを参照ください。
関連コラム：ノーコードツール「STUDIO」の特徴、企業サイトでの活用法やメリット

■microCMS

microCMS（ヘッドレスCMS）は、1つのCMS管理であらゆるデバイスやプラットフォームにコンテンツを配信できるシステムです。
CMS自体に表示機能を持たないことから、表現方法を自由に選択することができる特徴を持っています。

詳しくは以下のコラムを参照ください。
関連コラム：ヘッドレス(Headless)CMSとは？特徴、機能比較など徹底解説

microCMS＋Studioが注目されている背景

Webサイトは、単なる情報発信の場から、売上の拡大や優秀な人材の獲得といった、企業活動における成果を求められる重要なツールへと進化しています。このような変化を背景に、複数のWebサイトを保有し、それぞれでPDCAを回す企業が増えてきました。
一方で、そのような運用が一般化するにつれ、制作・運用にかかるコストや、外部委託による予算の流出を抑えたいというニーズが高まっています。
こうしたトレンドの中で注目されているのが、microCMSとStudioの組み合わせです。

microCMS＋Studioとの連携で実現できること

多くの企業では、採用サイトは人事部、サービスサイトは営業部など、Webサイトの管理を部署ごとに分担しています。
その結果、コンテンツの管理が属人化し、同じようなコンテンツを各部署が個別に作成してしまうなど、業務の非効率や煩雑さが課題となるケースが増えています。さらに、異動などによりHTMLやWebの専門知識がない社員がサイトの担当になることも珍しくなく、内製による運用・更新には多くの学習コストが発生してしまいます。
こうした課題に対し、microCMSとStudioの連携によって、直感的なUIでのページ制作と、コンテンツ管理の一元化が可能となり、誰でも扱いやすく、効率的なWeb運用体制を実現することができます。

ノーコード×ヘッドレスCMSの可能性

microCMS×Studioでサイトを構築するメリット

microCMSとStudioを組み合わせることで、以下のようなメリットが得られます。

✓ ノーコードでスピーディーなサイト構築

Studioの直感的なUIにより、誰でも柔軟かつ迅速にWebサイトを制作できます。

✓ 必要なコンテンツだけを自由に表示

microCMSと連携することで、ページごとに表示内容を自在にコントロール可能。運用性が高まります。

✓ コンテンツ管理を一元化して業務効率化

社内コンテンツをmicroCMSで集中管理することで、情報の共有がスムーズに。重複作業の削減にもつながります。

✓ デザイン性と拡張性を両立し、生産性アップ

Studioの高いデザイン性と、microCMSの柔軟なカスタマイズ性が融合。高効率なWeb制作を実現します。

✓ SEOやマーケ施策にも柔軟に対応

構造的に優れた設計が可能で、検索対策やコンバージョン向上施策にも対応できます。

✓ コストを抑えつつも高品質な仕上がり

初期投資を最小限に抑えながらも、デザイン性・機能性に優れたWebサイトが構築可能です。

✓ サイト更新・修正が内製で完結

ページの編集やコンテンツ更新が社内で完結するため、運用スピードが大幅に向上します。

どのようなサイトに向いているか

BtoB、BtoCどちら向き？

microCMS＋Studioの最大の特徴は、コンテンツ管理の効率化とノーコードでのページ改修が可能な点にあります。そのため、複数のWebサイトを運用している、もしくは今後運用予定の企業様にとっては、BtoB・BtoCどちらのビジネス形態でも非常に相性が良いといえます。
部署ごとの情報発信、ブランドごとのサイト展開、採用・サービスなど用途が分かれている場合にも、一元的かつ効率的なサイト運用が可能です。

向いていないサイトもある？

Studioにはログイン機能や決済機能が標準搭載されていないため、会員制サイトやECサイトなど、ユーザー認証や課金処理が必要なサイトには向いていません。
ただし、microCMS＋Studioで一部の情報発信サイトを構築しておくことで、CMSで管理するコンテンツを他のチャネルにも横展開するベースが整います。たとえば、情報系サイトはmicroCMS＋Studioで、ECサイトはmicroCMS＋Shopifyのように、目的に応じたツールを組み合わせた構成も可能です。そのため、複数サイトを持つ企業にとっては、運用コストを抑えながら効率的なWeb運用体制を築く有効な選択肢となります。

失敗しない！microCMS×Studio導入の注意点

導入時に気をつけたい点も存在します。以下にまとめました。

ベータ版機能のため、一部に制限があります

現在、microCMSとStudioの連携はベータ版として提供されている段階のため、一部の機能に制限があります。
そのため、導入をご検討の際には、まずお問い合わせをいただき、ご要件に応じた最適な実装方法をご提案させていただきます。

参考）: Studioヘルプサイト API連携 (Beta)とは

大規模サイトにはフロントエンド開発が適する場合も

Studioでは、ページ数が一定以上を超えると表示速度が低下する可能性があるため、大規模なWebサイトにおいてはフロントエンドを独自に開発するアプローチがより適している場合があります。
一方で、小〜中規模のサイトであれば表示パフォーマンスにも影響は少なく、microCMS＋Studioの組み合わせは非常に効果的です。その為、microCMSで複数サイトのコンテンツを全体管理しつつ、保持しているサイトのうち、規模が大きいサイトはフロントエンド開発を行い、小～中規模のサイトはStudioで構築することで、運用コストを抑えながら効率的なWeb運用体制を築くことをおすすめします。