CRM/SFAツールで有名なSalesforceを提供するセールスフォース・ドットコム社がCMSをリリースしました。
昨今デジタルマーケティングを実施する上でCRM、SFA、MA、DMPなど多くのツールを使いこなす必要があり、連携や一元管理ができないという懸念があります。
そんななかでできたのが、1つのプラットフォームで全ての機能を管理できるツールです。HubSpotなどが有名なツールです。
既に多くのCMSパッケージが世の中にあふれているなかで、後発として今なぜCMSを提供開始したのか、狙いとしてはこのような1つのプラットフォームで管理できるようにする狙いがあるのかもしれません。
まずは簡単にCRM/SFAツールであるSalesforceの説明とリリースされたCMSを使うメリットについてご紹介いたします。
目次
Salesforceについて
セールスフォース・ドットコム社は米国カリフォルニア州に本社を置く、CRM(顧客管理システム)・SFA(営業支援システム)のSalesforce、MA(マーケティングオートメーション)のPardotを提供している会社です。
日本国内の営業支援システム(SFA)のマーケットシェアで高い割合を占め、さらにガートナー社(IT分野を中心とした調査会社)によると世界のCRMベンダー売上別市場シェアは1位になります。
そのような会社がWebサイトの更新など簡単に行えるCMS(コンテンツ管理システム)をリリースしました。
Salesforce CMSの特徴
後発のCMSなだけに、今までのCMSを使うユーザの不満点をヒアリングし開発されたようです。
CMSは専門知識がなくても簡単にWebサイトを更新できることが前提としてあり、Salesforce CMSもWYSIWYG機能で誰もが簡単に編集ができます。
また1番の特徴はCRMとの連携で、ユーザに合わせたコンテンツを配信する機能です。
最近では機能の差別化をはかるために使いこなせない量の機能を備え、それにより使いずらいUIになっているCMSパッケージも多いですが、Salesforce CMSはそれを解消した使いやすさを目指していると思われます。
まだ導入企業が少なく、評価しにくいですが、今後評価を掲載いたします。
Salesforce CMSの料金
Salesforceを契約しているユーザであれば無償で利用することができます。
Salesforce CMSを利用するメリット
BtoBもBtoCもデジタルマーケティングは顧客との接点を持ち、いかに顧客育成して購入やサービス利用に促すことが重要です。また購入後もLTVの向上を目指しファン化させる必要があります。
それを実現させるためにペルソナやカスタマージャーニーマップを描き、顧客の検討段階や心理状況に合わせたアプローチが必要となります。
それを実現するためにCRMでの顧客管理、SFAでの商談管理、MAによるナーチャリングなど各ツールを使う必用があります。
そこにきて、CMSによるWebサイト更新機能がつけば、顧客がWebサイトにアクセスしてこられた際に、予めCMSで各コンテンツを作成しておけば、顧客それぞれの状況に合わせたコンテンツを見せることができるわけです。
Salesforce CMSは顧客の管理からWebサイトの管理まででき、デジタル上の一連の顧客行動を管理してより目的達成に近づけます。
Salesforceユーザ限定の話しになりますが、CRMとCMSが連携できることが何よりもメリットとなります。
またセールスフォース・ドットコム社が提供するMAツールのPardotを連携させれば、顧客がWebサイトにアクセスした際に適切なコンテンツを表示し、さらにオートメーションで適切なフォローメールが送れます。
セールスフォース・ドットコム社は一連のデジタルマーケティング活動を1つのプラットフォームで管理できるようにしたわけです。
他CMSツールとSalesforceの連携について
CMSの導入や入れ替えには大きなコストがかかります。
たいていWebサイトリニューアルと同時に実施することが多いのですが、現在ご利用のCMSを入れ替える予定がなく、コストをかけずにSalesforceと連携したい場合は現在以下のようなCMSであれば連携機能が提供されています。
Salesforceユーザで、かつ以下のようなCMSをご利用の場合は追加機能を利用して連携可能ですので、ご検討の際はお気軽にご相談下さい。
またその他CMSの選定やWebサイトリニューアルについてご検討の際はお気軽ご相談下さい。
この記事の著者
マイクロウェーブクリエイティブ バックエンドグループ
CMS、Webアプリケーション、開発・プログラミングに関する情報などエンジニア目線で深く切り込んだ情報を発信します。